お気楽さんぽ

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2009年1月31日土曜日

昔カメラ


初めて買ってもらったカメラは、STAR RICH(スターリッチ)という、キャラメル二箱分くらいの小さなものだった。今も手元にある。その後、1!2!とシャッターを押すフジペットや、フィルムハーフサイズのオリンパス110といったカメラで子どもの頃から写真を撮っていた。小学校1年頃から中学1年くらいの間のことだ。私が欲しがったのではなく、多分、映画のカメラマンだった父が買い与えたのだろう。その頃のネガフィルムが結構引き出しの中に残っていた。
で、フィルムをスキャンできるパソコンのプリンターを買い替えるので、古いフィルムをデータにして残しておこうと思った。これが、結構時間がかかった。

多分、アルバムにはそれらの写真は貼ってあるのだろうが、古いアルバムは最近しばらく見ていない。こんな写真を撮っていたのか、確かに近所はこんな感じだった、この人何となく覚えている‥‥。古い写真は一気にタイムスリップさせてくれる。昔カメラは、思い出という価値で、いい時間をプレゼントしてくれる。ヒーリング効果も相当あるようだ。でも、そこに広がるのは、昔の世界ではなく、隣りにワープしただけの別の世界でもあるような気がする。昔を懐かしむとか、カビくさいとか、そういった気が全然しないのだ。

その写真を撮ったことや写っている人の名前を覚えていなくても、その時の空気の匂いや、あの頃の時間の流れみたいなものを、漠然と思いだしてくる。映画を見ているように、止まっている写真からカタカタといったフィルムがまわる音が聴こえてきそうなくらいだ。もう亡くなった人たちも、結構生々しく写真のなかで生きているのだった。
古い写真を見て、懐かしむようなことはあまりしたくないが、つい夢中になって見てしまう。今度プリントアウトして、親戚のおじちゃんやおばちゃんに見せてあげよう。こんな写真があったのかと、きっとびっくりするだろう。

2 件のコメント:

  1. 間違って1/22日のコメントに入れてしまいました、御免!

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  2. ちいくんさん、昨日はどうもでした。こんなブログです。これからも、ときどき覗いてやってください。

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