お気楽さんぽ

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2009年4月11日土曜日

お楽しみは、「華麗なる賭け」


「いちばん好きな映画をあげよ」  迷わず、『華麗なる賭け』だ。ノーマン・ジュイソン監督 スティーブ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ主演。若い頃は映画の話で、飽きずに酒を飲んでいた。その頃から、ベスト1映画はコレだ。誰から何と言われようとも、バカにされようとも、好きなものは好きなのだから仕方ない。タイトルの緊張感から、最終カットまで、洒落のめしている。ミシェル・ルグランの音楽もいいところでいい感じ。ワーゲンのバギーカーやグライダーも美しい。主演お二人のかけ引き・会話も、ファッションもカッコイイ。好き嫌いだけでは、映画の話は出来ないよと云われそうだが。

しかしこの映画が「私のベスト1」だという人には、会ったことがないな。そらそうだろう。中身はあまりないもん、この映画は。結局、スティーブ・マックィーンとフェイ・ダナウェイのプロモーションフィルムのような映画なのだ。ストーリーがどうのとか、伏線がどうしたとか、そんなの関係ない。カメラのアングルとか、音楽の入れ方とか、編集のスピード感とか、そういうことで2時間近くを見せてしまう。もう10回以上見ても飽きない。ノーマン・ジュイソンもアカデミーを受賞した「夜の大捜査線」とは違ったアプローチの、映画の世界を残したかったのだろう(と、勝手に思う)。映画の重さというものがない映画なのだ、「華麗なる賭け」は。「夜の大捜査線」の次の年に撮った映画だもん。



「シンシナティキッド」も「月の輝く夜に」も好きだなぁ、この監督は。最近は飲むたびに3時間も4時間も映画の話をする、ということがないから、俳優の名も監督の名もどんどん忘れていく。これからも時々、映画の話を書いていこう。書いているだけで楽しくなってくる。昔の映画はとくに楽しい。 この映画は後に、007俳優のピアース・ブロスナンでリ・メークされた。全く面白くなかったが、フェイ・ダナウェイなどオリジナル作品の何人かが出ているのは懐かしかった。
次回上映予定、ドン・シーゲルだ。

5 件のコメント:

  1. アー!
    レンタル屋さんに 言って来るし。
    また明日。

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  2. しお爺さん、久しぶり。ボクの思い込みの強い映画なので、あまり期待しすぎないように。現在ではこんな銀行強盗は出来ないでしょうが、この時代はまだセキュリティが人だのみの時代だったんですね。

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  3. McQueen 映画では「華麗なる賭け」もいいけれどボクの好みでいけば最もhigh blow なのはGet away 次いでCinncinati Kid、それから3番目が「華麗なる賭け」となる。 映画でいちばんはと問われると、Henry Fonda主演の の'My Darling Clementine'(邦名:荒野の決闘)を挙げざるを得ません。夕陽を背にWyatt Earp が踊るTexas dancing は非常にHigh blow です。 

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  4. 匿名さんへ。McQueen映画では好み的には「ブリット」が次点になります。「ゲッタウェイ」のアリイ・マクグロウも好きですが。「シンシナティキッド」もいい映画と思いますが、インパクトでは「大脱走」でしょうか。H Fondaはあまりよく知りません。リアルタイムに見てないので。「黄昏」はいい映画だと思いましたが。H Fondaが艦長になってる戦争映画は何でしたっけ。Mr.ロバーツ??

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  5. 「鍵」ではなかったでしょうか。ソフィア・ローレンと共演じゃなかったですか。匿名さん

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