お気楽さんぽ

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2009年9月27日日曜日

氷河時代の花咲く、深泥池


びしょ濡れの女性を乗せた幽霊タクシーでおなじみ。京都でも有名な心霊スポットの深泥池(みどろがいけ)。ですが、今日はそちらの話ではなく、池全体が「深泥池生物群集」として国の天然記念物に指定されているというお話。

京都最古の自然が残っていること。おつゆに入れるジュンサイがとれること。氷河期からの生き残りとされる生物もいて、非常に学術的に貴重な池であることなどは、京都では学校で習います。
自転車でこの辺りまできたら、池の手入れをする人や、勉強会の人々がいて、しばらく眺めていました。

なんか、落ち葉が落ちて池にひろがっていると思っていたら、所々に黄色い小さい花が咲いていることに気がつきました。帰ってネットで調べると、落ち葉のように見えたのはジュンサイの浮葉であること。花は「ミカワタヌキモ」で、氷河時代から生き残っている、絶滅寸前種に選定されている食虫植物だそうです。
さらに奥に見える、草原のような「浮島」は、植物の泥炭の上にさまざまな植物が繁っているもので、まさに浮いている島らしい。冬になると少し沈み冠水し、夏には浮き上がると池の案内板にも書いてありました。


この日も職員らしき人がこの希少な池を守るべく、仕掛け網の調査などしていました。聞いてみると、一つの網にブルーギルやブラックバスの小魚が8匹ほど掛かっていたと見せてくれました。外来種の影響で、この池の自然が脅かされているようです。休日返上の調査、ご苦労様です。
水生植物の宝庫で、日本有数のトンボの生息地。アマチュアカメラマンも熱心に通っているようです。なにか四季折々、足を運んでも面白そうな深泥池でありました。

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