昨年、新しくなった右京区の図書館でCDを借りるようになった。2週間2枚までだが、無料。TUTAYAには置いてないような古いCDがある。で、プラプラ行って見つけたのが、高田渡だ。
ビジネスとしての音楽とは全然違う世界がそこにはあって、気分がほのぼのとしてくる。ライ・クーダーなんかも歌詞がちゃんとわかっていれば、こういう世界なのだろうか。日常を歌っているようで、とてつもなく広い世界へイメージを広げていってくれる。
そもそも、高田渡を聴き出したきっかけは映画「タカダワタル的」を見てからだが。それまでは全然聴かなかった。知っていたのは「自衛隊に入ろう」くらいか。高校生だった。でも映画が面白かった。
この映画を見てから、彼のどのCDを聴いても、映画で感じたライブ感がイメージできる。伝わってくる。
最近よく聴いているのは、彼が亡くなる前に、息子の漣とNHKのラジオの番組でスタジオで公開録音したライブだ。聴きながら顔がふにゃけていく。会社へ行く前に、こんなにふにゃふにゃにされたらヤバイなぁ~って感じ。もうどうでもいいワ、家に帰ろう。酒でも呑もう、友だちに会おう、というような強いメッセージを送ってくるんだもん。
公園でギターを練習している姿を近所の人はよく見ていたらしい。指がいうことをきかなくなってきたことが許せなかったらしい。素敵な酔っぱらい。
こういう、のんびりした毒がまわってくるような音楽は、歳をとってきてからが楽しめるのかも。高田渡、オススメです。
2009年11月3日火曜日
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生涯Woody GuthreeやPeter Seegerの心・魂を生涯をかけて引き継いだ唯一の日本のFolk Singerでした。
返信削除O'Samさんもウエスタン以外のレパートリーに、ぜひタカダワタル氏を加えていただきたいと思います。酔っぱらって歌うと、また味が出てきます。
返信削除高田渡さんは昔から好きですし、同じくファンである加川良さんなんかとよく一緒にFusion されていましたね。加川良は今もライブを続けていますね。一度聴きに行きたいのですが。
返信削除ライブまで行こうという気はないのですが、加川良はこの前BSに出ていましたよ。
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