街を歩こう。山を歩こう。嵯峨野を歩こう。旅を歩こう。維新を歩こう。映画を歩こう。

月に一・二度はフェアウェイも歩こう。お気楽な日々を、お気楽に記録していこう。

お気楽さんぽ

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2009年2月28日土曜日

インバネスを見た


インバネスって知ってます?昔、学生の頃、伊丹十三にちょっとかぶれていて、彼のエッセイでその存在を知ったのが初めてでした。もちろん、小さい頃はインバネスを着たおじいさんを見かけたことや、映画の中で見たことはありましたが、インバネスという名前は知りませんでした。シャーロック・ホームズが着ているコートなのですが、日本のものはちょっと雰囲気が違うのです。

着物の上に羽織るコートのようなモノで、大抵は帽子やステッキと一体になったファッションで、バットマンのマントのような怪しげな雰囲気を持っています。伊丹氏のエッセイにはイラスト入りで説明されています。で、この間ひさしぶりに見たのです。家の近くを走る嵐電(らんでん)という電車の中で。年のころは65〜70歳くらいのそんなにお年寄りでもない人が、ピンと背筋を伸ばしてインバネスを着こなしていました。カッコイイ!そういう人に私はなりたい。でもなぁ〜、正月くらいしか着物着ないし、姿勢悪いし‥‥。

ユニクロのようなファッションが流行るのは、それはそれでいいけれど、なにか薄っぺらな社会に相応の薄っぺらなファッションが多くて面白くありません。昔の人は貧しかったかもしれないけれど、ここ一番という時にはウールの仕立てのいいジャケットを着たりして、いいものを身の回りに置いていたような気がします。帽子をかぶっている人も多かったし、パイプなどに凝っている人も多かった。大人のファッションという面では、昔の人の方がはるかに本物度も、成熟度も、色気も勝っていたようです。時代に流されない大人のファッションを取り戻す。そうした責任感が私たちの世代には必要なのでしょう。

2009年2月22日日曜日

●●● 嵯峨野の裏道 #4   庭師の道  ●●●


嵐電(らんでん)の鳴滝から、広沢池方面へ歩く道に植木屋さんの敷地が連なっている。敷地の中には売られていくのを待っているさまざまな木々が植えられ、庭石、石灯籠などが道に沿って並べられている。昔から、京都でも名のある庭師たちの敷地がこの辺りに多いのだろう。1キロ以上もこうした庭木の中を歩ける道がつづいている。
多くの土地は、新しい家が建ったり、コンビニが出来たりと変化が激しいが、この道の周辺は20年たっても40年たってもあまり変わらない。「あまり」というのは、多少はアパートなどが建てられていて、庭にお金をかける人が少なくなったことを思わせる。私の家でも昔は植木屋さんに庭の木の手入れに来てもらっていたが、家を建て替えてからはそんな庭の木もなくなった。最近の都市部では、庭のある建て売りそのものがなくなっているのだ。
季節、季節、花々の色や香りが、散歩する人たちを楽しませてくれ道だが、残念なことが一つ。カーナビの進化のせいで、渋滞の幹線道路を避けて通る車が増えたことだ。

1パック=180球   2100円のリゾート


土曜日。あたたかいので、ゴルフの打ちっ放しに行ってきた。考えることは皆同じで、結構混んでいて、少し待たされた。ゴルフの中継とかを見て、みんなウズウズしてきたのかな。
練習場へ行くのは少し面倒くさいが、練習そのものは面白い。あれこれ考え、落ち込んでいく時もあれば、ピシッという打感で何かをつかんだ気になる時もある。今日はアイアンばかり打っていた。久しぶりにまとめて打つと、手が痛くなってきた。

崖の上まで300ヤード。ご覧のように、目の前がひらけている練習場なので、椅子に座ってボーッと人の打球を見ているのも気持ちがいい。そうそう去年は、向かいの崖に親子連れの鹿が現れた。親鹿に、五頭くらいの子鹿。小さいのは本当にアニメのバンビのように可愛かった。みんなの打つ球がばんばん飛んでくるのに、崖を登ったり、途中で休んだり、悠然としたものだ。当たればかなり痛いと思うのだが、どうゆう神経をしているのだろう。気付かずに球を打ちつづける人が圧倒的に多いのも不思議だ。
きっと夜明けの誰もいない打ちっ放し場は、子鹿たちの遊び場にでもなっているのに違いない。

大きな虹を見る時もあれば、墨絵のような驟雨に見とれる時もある。夏は黙々と入道雲の湧き上がる様を見ることもある。黙々と練習している人が多いのはもちろんだが、こうした風景を楽しむヒマ人も結構いるみたいだ。
時々(年に一回もないくらい時々)、誰かのゴルフクラブが手を離れ、空を舞い、芝生に落ちるときがある。係員が拾いに行くしばしの間、みんな打つのをやめ、しょうがないなぁという顔で見ている。妙な連帯感が生まれる時だ。

2009年2月15日日曜日

ペブルビーチ・プロアマ・トーナメント


太平洋に面したペブルビーチでのプロ&アマトーナメントも3日目を迎えていた。海沿いのコースは開放感がいっぱい。それにミュージシャンや俳優たちがまじって一緒にスコアを競うトーナメントは、他のトーナメントにはないゴルフの楽しさを見せてくれる。アンディ・ガルシアはとても太くなっていたけれど、かっこよかった。丸山茂樹もがんばっている。

海沿いのゴルフといえば、ぜひ行ってみたいのが、伊豆半島・川奈ホテルの富士コースだ。アットホームなクラシックホテルに泊まり、あの難しそうな、でも美しいオールドコースでゴルフがしてみたい。テレビやゲームで見るだけでなく、灯台に向かってショットする川奈ゴルフの醍醐味は楽しそうだ。ゴルフティをデザインしたという灯台もじっくり見てみたい。

世の中には、灯台マニアといわれる人がきっと多くいるのだろう。ワタシはそういう人ではないが、海に行き、近くに灯台があると知ると見てみたくなる。丹後半島「経が岬」の灯台や、出雲「日御碕」の灯台など、わざわざ出かけた灯台もある。晴れた日に民宿やユースからサイクリングに出かけたのも遠い昔の話だ。たしかペブルビーチも、灯台の見えるホールがあったと思うが。

ところでこの灯台は、オアフ島マカプウ岬の灯台。冬の晴れた日にはクジラウオッチングができることで有名なハイキングコースにある。ハワイの伝説の神「ペレの椅子」を見ながら、岬を登っていく。50分くらい登ってもうシンドイ、という頃にこの灯台が現れる。一世紀くらい前に建てられたものらしい。頂上まではあと一息だ。岬の展望台からの眺望は最高。クジラはいなかったけれど、広々とした青い海と空が溶けあっていた。

2009年2月11日水曜日

ONO食堂の、ラウラウ


Q. タランティーノがピジン英語飛び交うハワイアン・マフィアの映画を撮ったら、冒頭シーンにはきっとこの食堂が出てくるだろう。ハワイでの初日、そんな下町気分がいっぱいのお店に、遅い昼飯を食べにいった。ハリウッドや地元ハワイのスターさんたちのポートレートがベタベタ貼られた壁もまた、タランティーノ好み。ディープな気分に圧倒されそうな食堂が、”オノ・フード・レストラン”だ。ガイドブックに載っていなかったら、きっと入らなかっただろう。

ラウラウとカルアピッグのプレートランチを一つずつ注文した。片言の日本語が出来る日系三世くらいの食堂のおじいさんが、つけ汁(ソース)の作り方と食べ方を英語で教えてくれた。豚肉を包んでいる「タロイモ」の葉といっしょに食べるんじゃ。テレビで見るような、お上品な顔をした料理ではなかった。タロイモでつくったポイもたっぷりくれた。その後、このハワイアン料理をいくつかのお店で食べたが、どこも旅行客用に食べやすい味になっていた。この店のはちょっとクセがあったが、地元の人が多く来る食堂だけに、ネーティブに近い味なのだろう。

おじいさんの名前は「小野さん」というのと聞いたら、この店はおじいさんの家族の誰それの誰それの店ということだった(日本人の名前は出ていたが、英語、聞き取りできず)。ホテルに帰ってもう一度ガイドブックを見たら、”ONO”は「おいしい !」という意味だった。チャンチャン。
ガイドブックに載っているといっても、ここまでくる観光客は珍しいのかも知れない。食堂を出るとき、お土産に店のメニューを持っていけと言ってくれた。おじいさん、マハロ!

2009年2月8日日曜日

●●● 嵯峨野の裏道 #3  大悲閣(千光寺)へ


嵐電(らんでん)「嵐山駅」の方から渡月橋を南に渡り、川に沿って川上へと歩いてゆく細い道がある。この先にはモンキーパーク岩田山への登り口などがあるが、よほど時間のある観光客しか歩いていない。ほとんどは散歩する地元の人たちだ。
左手には山が迫り、右手には千鳥ケ淵など深い川に挟まれた小道だ。川に沿って、少々のアップダウンを繰り返しながら、ボートに興じる人たちや保津川を下ってきた船などを眼下に眺めながら歩いていく。
渡月橋から見るパっと視界が開けた嵐山ではなく、川を上るにつれ両側から山が迫り川幅も狭くなり、嵐峡という感じになってくる。突きあたりといってもいい嵐山温泉「嵐峡館」まで40分くらいか。まだ、時間と脚力に余裕があれば、その上の大悲閣(千光寺)へと足を伸ばしてみたい。「嵐峡館」の横を通り、山の中腹にあるお堂へと上がっていく。
登りはちょっときついけれど、20分も登れば見晴らしのいい景色が待っている。「花の山二町のぼれば大悲閣」という、芭蕉の句でも知られているらしい。目の下には保津川、目を上げれば京都の町が広がっている。この大悲閣までは登れる時と、門を閉ざしている時がある。要注意を。写真は亀山公園から見た大悲閣、下に嵐峡館。

2009年2月7日土曜日

オバマ、 リンカーン、 トム・ハンクス


オバマの大統領就任式を半分眠りながら見ていた。大統領のお歴々がずらっと顔を見せるあたりはさすがアメリカ、グレート・ショー!という感じだ。ただ200万人以上といわれる大群衆は圧倒的にアフリカ系アメリカ人や民主党員。オバマやクリントンに対する声援の大きさと同じように、ブッシュ親子へのブーイングはテレビ以上に凄かったらしい。

ところで、前日のコンサートからトム・ハンクスやスピルバーグがやたらと目立っていた。オバマの応援ということもあるのだろうが、リンカーン記念堂の前で、リンカーンの演説を朗読したわけは映画にあるらしい。なんでも南北戦争をテーマにスピルバーグが超大作を撮り、トム・ハンクスはリンカーン役を演じるらしい。これもまた、さすがアメリカ。大統領就任式をちゃっかりPRに利用してしまうのだ。

映画はいつごろの封切りなのだろう。「プライベート ライアン」のように、静かに残酷な映画になるのか。そしてそれまでに、アメリカ発の世界経済危機にオバマは有効な手を打ち、リンカーンやルーズベルトのようなアメリカ人に期待される大統領になっているのだろうか。映画制作は経済危機で一時中断していたが、新しいスポンサーもみつかったらしい。順調に撮影が進めば、来年の今ごろは、アカデミー賞の最有力候補になっているのだろう。

2009年2月5日木曜日

訂正: 冬に咲くひまわり


昨晩、酒を飲んで帰ってきたら、妻から「ブログ間違えてるよ」と、鬼の首を取ったかのようにハハハと笑いながら告げられた。ブログを読んで気になっていたらしく、植物園のホームページで確認してくれたらしい。プリントアウトしたものを見せられた。それが左の写真のものだ。そこにはたしかに、冬に咲くヒマワリが載っていた。

そういえばブログで紹介した花の隣りに、ぐんと背の高い茎が伸びていたような気がする。花がなかったので、てっきりこちらの花の説明板と思って間違えて読んでいたみたいだ。失礼しました。

で、本当の冬に咲くヒマワリは夏に咲くひまわりのように、黄色い花を青空に向かってしっかり伸ばしているみたいだ。名前は、「ニトベギク」新渡戸稲造氏が持ち帰えり、その名が付けられたらしい。ボリビア原産で、12月中旬まで咲くという。

ブログで紹介したピンクの花の名は「コダチダリア」というらしい。これもキク科で、メキシコ、コスタリカ等が原産とある。
コメントをもらっていたワカコさん、ゆきちゃん、そういう花の名前でした。京都植物園のホームページでもう少し詳しく紹介しているの、そちらもご覧ください。
http://www.pref.kyoto.jp/plant/

2009年2月1日日曜日

●●● 嵯峨野の裏道 #2   有栖川辺り ●●●


嵐電の「帷子の辻」駅から「嵐山」にかけて、三条通りは多くの製材所が並んでいる。平安京をつくる頃から、桂川を利用して運ばれてきた木材が、この辺りから都へと供給されていたのだ。
この写真の道は、三条通りから一本南の東西の通りになる。嵐山へつながる三条通りが商売の玄関側なら、こちらは製材所の作業場側。桂川に流れ込む小川に沿って、木材置き場を結ぶ細い道が続いている。
昔は土日関係なく、製材所の木材を切る音が響いていたが今はどうなのだろう。少なくとも休みの日は製材所もお休みのようだ。木の家が少なくなり、足場などに木を使うこともなくなり、製材所の数は激減している。そして製材所の敷地は、マンションやスーパーに貸し出されているようだ。
「らしい」風景が少しづつ失われ、特長のない建物が建っていく。あたりに漂っていた木くずのニオイも懐かしい。この辺りは嵐電の「有栖川(ありすがわ)」駅に近いところ。ちなみに、この写真の小川と合流する有栖川を北へ辿っていけば、大覚寺の方へつながっていく。

白い靄の中から、由布院の町がゆらゆらと


温泉が流れ込み、池から湯気が立ち上る。朝日もまわりの木々も白い靄のなかに揺れている。こんな金鱗湖の幻想的な景色を見ながら、朝風呂につかり、朝食をとった。そして旅行に行ったおきまりで、朝早くからうろうろと散歩にでかけた。まわりの生け垣も草も、霜が凍りついてパリパリになっている。昨日の最低気温はマイナス5.6度。今日も寒さは変わらないらしい。でも、朝から温泉にはいっているからか、寒さは感じない。

先日法事があって九州へ行ってきた。そのまま帰るのももったいないので、由布院まで足を伸ばしたのだ。由布院は初めて。急な話しだったので、予備知識もあまりなく訪れたが、なるほど人気の温泉地だけあって、いろいろなお楽しみがありそうだ。でも人がいっぱいなのは「湯の坪街道」というお土産やさんが並んでいるゾーンで、ちょっと離れた川沿いを歩く人は少ない。
何年か前に奥田瑛二が出演した由布院の町が舞台の映画があったのだが(タイトルを思いだせない)、昭和の感じが残る町並みをぶらぶらしているだけで懐かしい。さぞかし桜やタンポポが咲く春や、由布岳が青々と輝く夏、紅葉に染まる秋は美しいことだろう。それにしても、こんなに円高だというのに韓国や中国(台湾?)からの旅行客が多かった。九州は近くて、人気があるみたいだ。

小倉からレンタカーを借りてやって来たのだが、今回は由布院だけ。やまなみハイウェイを通って黒川温泉に行ったり、阿蘇の方まで行ったり、時間があればまた来たいと思った。草千里の緑の上を風が走る、夏のはじめがいいのだろうか。そうそう、夕食後、旅館のバスで町のホールで月に一度行われる「お神楽」を見に行った。これがスゴイ迫力で面白かったが、この話はいずれまた。