お気楽さんぽ

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2010年5月5日水曜日

「のらくろ」の正統トルコライス 


学生時代にトルコライスなる食べ物を知って、ひそかに大好物リストに書き込んでおきました。なぜ、「ひそかに」かと云うと誰も知らなかったからです。メニューにしている店が他になかったからです。トルコライスとは簡単に云ってしまえば、オムライスの卵の部分に、一口ビフカツがとじられているものです。
ちょっと、まっったぁ! と向こうから声が聞こえました。ポークカツでないとダメなのよ、トルコライスは。と、その方は云うのです。その方は同じ会社で、もう何十年もいっしょに呑んでいるのにトルコライスのファンだとは知りませんでした。エェッ、てなもんです。

で、そこからは情報交換。大阪にはこんな店があるで。京都にはこんな店が。というわけで、京都代表はこれ、「のらくろのトルコライス」です。

その方の話では、どうもトルコライスの元祖は、チャンポンと同じように長崎にあるらしい。なるほど、グラバーさんも住んでいた長崎。鎖国日本の唯一の貿易港であった長崎。さもありなん。トルコライス発祥は長崎と、いさんで探索に出かけたのであります(本当は維新探検がメインプログラムでありましたが)。
ところが、彼の地のトルコライスは、トリコロール・ライスの略で、カレーピラフとトンカツとスパゲティが一つの皿にセットされているものでした。これちゃうやん。「これちゃうやん」でも、元祖トルコライス。そういうことを大事にする二人は、彼の地のトルコライスもおいしくいただき、こうして話のネタに使い回すのです。

その後、大阪代表の一番手として「ステレオ」のトルコライスを食べに行きました。大阪はまだまだお店があるようですが、京都は他に知らないなぁ。とか思っている間に、さすがブログの時代。ネットを見たら、なんとトルコライス専門ブログや、食べ歩きブログなど情報満載。全国各地からトルコライス情報が発信されているではありませんか。隠れていた文化が、表に顔を出しはじめたようです。トルコライス侮れず。好きな御仁がしっかりいるものだと感心しきり。「ひそやかさ」がなくなって、少しさびしいけれど。

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