お気楽さんぽ

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2013年12月2日月曜日

ぽかぽかと暖かい冬の初め


自転車で、嵐山の方に行ってみた。西京極の方から河川敷のサイクリング道を、嵐山の方に向かう。途中、お年寄りの夫婦(と思うが)が、川べりに腰をおろしていた。ぽかぽかと暖かな日で、空気も澄んでいる。風も穏やかで、寒くはない。冬の初めの一日としては、申し分のない休日。お二人の距離感がなかなかいい感じだったので、思わず一枚撮ってしまった。
写真はうまく撮れていないが、この日は、川の水もとてもきれいで、陽がさせばコバルトブルーに光って流れていた。ちょっと自転車で30分も走れば、こんな風景に出会えるのが京都のいい所だ。

ところが、お二人の目の前には、台風でなぎ倒された川辺の木々が累累と横たわっている。川の中の中洲の木々も倒れかけた姿のまま枯れている。子供たちが野球をする河川敷のグランドが何面もあったのに、みんな砂が流されて、砂利だらけだ。
ニュースになった渡月橋の辺りは台風の後片付けも終わり、閉まっていたお店も開いていたが、下流の方へ行くと、台風の爪痕は残されたままだ。

昨日、天気がよかったので、朽木の方にドライブに行った。ここまでくればもう紅葉も終わり、葉っぱもだいぶ落ちていた。
なんか川の幅が広がっているような気がしたので、酒屋でおばさんに聞いたら、あの台風の日、あちこちで山の土砂崩れが起こり、とても怖かったらしい。山に挟まれた里で、夜に降る異常な豪雨は、ほんとうに怖いだろう。狂ったような川の水が、両岸の草や木や土砂をみんな流していったという。

秋が終わり、冬が来て、春も過ぎる頃。草や木々の緑が萌え出してくるまでは、こうした爪痕は、爪痕のままその姿をさらけつづけるしかない。

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