街を歩こう。山を歩こう。嵯峨野を歩こう。旅を歩こう。維新を歩こう。映画を歩こう。

月に一・二度はフェアウェイも歩こう。お気楽な日々を、お気楽に記録していこう。

お気楽さんぽ

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2016年2月29日月曜日

おかしな2月ももう終わり


この2月はおかしな天気が続いた。4月下旬並みの暑い日の二日後には、日本海方面では雪が降るという。そしてまた、暖かくなり、寒くなり。ベランダのプランターで芽を伸ばしている絹さやも、大きくなっていいのかまだ早いのか、迷いながらヒゲのような蔓を伸ばしている。桜の花の蕾も芽をだしたばかりのもの、ちょっとふくらみのあるもの、バラバラだ。

でも2月の暖かい日に散歩するのは悪くない。散歩道の空気は暖かくても、山の雑木林や畑の土にはまだ冬の冷気が漂っていて、風景がひきしまって見える。下を見ながら歩けば、硬い土に閉じこめられたさまざまな草たちが、春に向かってエネルギーを充電している様にも見える。もうすぐ春が、一気に咲く。

スキーをしていた頃は2月は楽しみ多い月だったが、この10年ほどは、とじこもり月間。寒い中をうろうろしたくないのだ。あんなに友達と連れだって行ってた「かに+温泉一泊旅行」もすっかりご無沙汰。これでは、いかん。来年の2月からは、ちょっと新たなイベントなど考えてみよう。

ところで今、外を見てみたら雪が降っている。ちょっと積もりかけている。一昨日は北野さんの梅を見に行くほど暖かかったのに。ほんとに今年の2月はおかしな天気が続く。






春握る コブシきらきら 旅の空



2016年2月18日木曜日

おじいちゃんにも、セックスを


仕事はヒマヒマなのに、プライベートが忙しい。ああ忙しい。そんな時に、「荒地の恋」にはまってしまった。ねじめ正一原作のドラマをWOWOWで見たのがきっかけだ。
「荒地(あれち)」とは、戦後すぐに同人誌として発行された詩誌で、その中心的な人たちは「荒地派」と呼ばれていたらしい。なにせ現代詩などとんと興味がなかったものだから「荒地」のことなど知らなかった。

ドラマは仮名なのでわからなかったが、原作を読んでみると、晩年CMに引っ張りだこだった田村隆一や加島祥造など知った名前の人たちが登場。その人たちが50・60歳。ピンクレディが活躍していた頃の話だ。それも檀一雄の「火宅の人」のようにけっこうどろどろの話じゃないか。
晩年、斬新な表現で話題の宝島社の広告に登場した田村隆一。彼はこの年に亡くなってしまった。

主人公の北村太郎の役を演じている、豊川悦司がやたらいい。とくべつ好きな俳優でもないけど、この前見た映画「娚の一生」でも「今度は愛妻家」もすごくいい。お相手は田村隆一の奥さん役の鈴木京香。これまたぴったりのキャスティング。田村隆一役の松重豊も存在感があった。加島祥造役は、なんと頭脳警察のパンタだ。あまり喋らず、老衰で死んでいく。
2年ほど前に横浜のKさんに散歩に連れてってもらった根岸の競馬場のタワーが毎回、墓標のようなイメージで映し出されるのも効いている。ドラマを見てすぐに原作を買いに行った。こんなことは、ほとんどない。文庫は平積みされていて、またびっくりだ。

原作を読んでさらに発見したのは、登場する詩人の多くが早川書房のミステリーを翻訳していたこと。詩人はお金にならないから翻訳で稼ぐらしいが、荒地派の中心人物の義理のお兄さんが早川書房の創業者とかで、田村隆一などは一時勤めてもいたらしい。ハヤカワミステリーのあれもこれも、この人たちが訳していたのか。
※WOWOWの予告編の動画を貼付けていたがいつの間にか削除されていた


筆にじむ 忸怩たる夜 春遠し


長き夜 手探りでみた 蕗の薹     鯛風